ゼロセン!藤原です。
『顧客の言うことをきく』の問題点には続きがあります。
それは利益が下がるということです。
『顧客の言うことをきく』というのは、突き詰めれば「お客さんが言っているものを提供しよう!」という考え方です。
顧客の要求には特徴があります。
それは
どんどん要求がエスカレートしていく
何度か叶うと、要求レベルが上がり「もっと、もっと・・・」となっていきます。
まるで、社員への給料みたいなものですね。
給与の本質は社員が生み出した価値に対する対価のはずが、1度給料を上げると、それが当たり前になってくる。。。
例に出した営業代行の場合だと、
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営業代行してアポを取って欲しい!
→
取ってくれたアポの質が悪い!
→
契約が決まる質の良いアポが欲しい!
→
毎月継続して質のいいアポを量産して欲しい!
→
アポ単価下げて欲しい!
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究極の顧客要求は何だと思いますか?
「価値あるものをより安く」
つまり、お客の要求を飲み続けたら、あなたのビジネスの利益額が下がり続けるのです。
そして『顧客の言うことをきく』で一番最悪なのが、
売り手と買い手の立場が逆転する
ということです。
普通に考えれば、『顧客の言うことをきく』ことで顧客満足度が上がると思われるかもしれません。
しかし、それは間違いです。
あなたが『顧客の問題解決をする専門家』という立場から『お客さんの要求を聞く立場』になってしまったら、立場が逆転し、やがてお客さんはあなたの言うことを聞いてくれなくなります。
そうすると結果が出ず、満足度はあがらないわけです。
そして、満足しないから要求レベルが上がってきて、それを叶えようとすればするほど利益が出なくなります。
『顧客の言うことをきく』と利益が下がり、立場が逆転しやすくなる
顧客の言葉を全て聞くな!と言っているわけではありません。
必要な意見は聞き、本当に顧客の為になることをしようということです。